劇場公開時鑑賞しましたがDVDにて再鑑賞再レビュー。
イルファーン・カーン主演。
インドの激しいお受験事情と格差社会を背景に、愛する我が子を有名校に入学させるためなら何でもしてしまうミドルクラスの両親の悪戦苦闘を描いた風刺コメディ。
今作は、主人公夫婦の裕福度がミドルクラス、いわゆる“成金”なのがポイント。そんな彼らが受験を巡っての様々な風説に振り回されてしまうのが面白いし、遂には“低所得者用入学枠”のために貧民街に引っ越す事にまでなるが、そこで彼らの人生観が思いっきり揺さぶられる事となり、それをきっかけに彼らの人間的な成長へと繋がっていく。
ただ、そんな状況下で実際に受験をする娘ちゃん本人の心情が一切描かれないのが今作のウィークポイント。後に、物語上つながりのない続編として「イングリッシュ・ミディアム」が製作されるのだが、そちらでは受験生本人の心境もしっかりと描かれている。
直接的には教育の不平等がテーマだが、教育に限らず「金持ちは、貧乏人から何でも奪う」ことを告発し、本当の意味での“豊かな生活”について、考えさせられる作品。