碧

ヒンディー・ミディアムの碧のネタバレレビュー・内容・結末

ヒンディー・ミディアム(2017年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

愛妻家の夫、という点で、私の中ではまず評価が高いです(笑)。バーフバリ、パッドマン、バジュランギおじさんもみんなそうだけど。
まあ、"美人だから"という設定ではあるんですけど…

他の人の感想にあった、子供不在の展開だという指摘は確かにその通りだと思う。

でも映画の最後の、"今、公立学校の子供たちと知らなかったら、素晴らしいと思ってましたよね?子供たちの価値はどこにあるんですか?"という問いかけも全くその通りだと思う。

エリート志向のまずさって、価値観が画一的になってしまうことなんだろうな。

主人公に感情移入して見ていると、途中の罪悪感がすごいけど、主人公はそもそも口のうまさで商売をやっているようなところがあると思うし、善人というわけではない。
最後の公立学校への寄付も、良いことをしてやったぞ!というわけでもないと思う。悪いことをしてしまったけど、せめてできることをしよう、ということじゃないかしら。
主人公は正義側というわけではなく、単純に、奥さんには頭が上がらないし、目の前の問題に自分のできる手段で対応していったら、結果、すごい罪悪感にさいなまれるような事態になってしまったというだけだと思う。
なので、私としては、お金持ちという点では感情移入できないけど、他は普通の人として普通にありうることとして見られた。

----

余談ながら…
必然性のある設定だと理解しながらも

登場人物たちがお金持ちすぎることが気にならなくもない映画→『最高の花婿』(2014/仏)

主人公のやった悪事(主に物語冒頭)が気にならなくもない映画→『グリーンブック』(2018/米)

それでも、これらの映画の描き出した世界には意味があると思う派です。
碧