ちろる

パチャママのちろるのレビュー・感想・評価

パチャママ(2018年製作の映画)
3.7
神話的なお話で世界観が独特なのにすんなり入り込めるのはこの可愛いアニメーションのおかげ。
キャラクターもそうだけど、夜空や風景のデザインがとても好みでした。

パチャママというのは、インカ帝国の先住民たちが信仰してきた豊穣を司る大地の神様。
ささやかながらも人々は自分たちが大切にしてきたものを少しずつパチャママに捧げて祈りながら生活してきたのだが、その信仰を元にした生活が強欲な人間の支配下によって覆されてしまう。

人間が自分たちが大地に生かされている事を忘れた時、大きな災いが起きるのは世の常なのだが、それを伝えるのに説教臭くないカタチで無垢な少年少女の成長物語を挟んでいる事で子どもにもわかりやすい冒険物語として楽しめる本作。
ずっと気になってて後回しにしてたけど観られて良かった。
切ない気持ちと共に温かさも詰まったお話です。
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