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フェイクの映画観るマシーンのレビュー・感想・評価

フェイク(1997年製作の映画)
3.9
FBI潜入捜査官ドニー(ジョニー・デップ)とうだつの上がらないお人好しのチンピラギャング=レフティ(アル・パチーノ)の友情、とここまで聞くとよくあるバディムービーに思えるけど本作では浮き足立った描写は極力抑えられ、フェイクがリアルになっていく恐怖と周りから評価されないまま老いていくだけの男の哀愁を淡々と見せてくる

アル・パチーノやっぱり凄いですよ本当に!『スカーフェイス』ではギラッギラした狼、『狼たちの午後』では間抜けな強盗犯、『セルピコ』では正義感に満ち溢れた警察官などなどなど…!本作で彼が演じた「レフティ」なんかはアル・パチーノじゃないと味が出せない難しいキャラクターでした!素晴らしい配役!
ジョニー・デップがまたカッコよすぎて!特殊メイクした姿ばっかり見てたので、素の彼をここまでじっくり堪能できたのは良かった!イケメンすぎて鑑賞後俄に腹が立ってきましたね

実際の潜入捜査って他の映画みたいに四六時中ドンパチやってるんじゃなくて、本作みたいに淡々と地味なものなのかもしれない
でもいつも思うのは、潜入捜査官にだけは成りたくない、生きた心地がしないわ