【アル・パチーノの魅力、再発見】
素顔のジョニー・デップが新鮮だったので鑑賞。
アメリカ5大ファミリーの一つを壊滅させた、実在する潜入捜査官をモデルにした映画です。
切なくも、素晴らしいマフィア映画でした。
潜入捜査モノで有名な『ディパーテッド』は微妙でしたが、この映画はかなり好きです。
*ちなみにリメイク元の香港映画『インファナル・アフェア』の方は名作なので、是非。
潜入捜査ならではの緊迫する場面や、マフィアの隠語などを使った巧みな伏線とかもあって、良くできた脚本だと思います。
潜入しているうちに、本当の家族のように愛情を注いでくれるマフィアと、自分の帰りを待つ実の家族との間で板挟みになる主人公の心の揺れ動きが凄く伝わってきました。
最後の演出もかなり好きです。
アル・パチーノがとった行動に少し泣きそうになった……。
ジョニー・デップもめちゃくちゃカッコ良かったですが、自分はマフィアの中年構成員を演じたアル・パチーノがとにかく印象的でしたね。
てっきり大親分の役かと思ったら、今回はただの下っ端。
哀愁漂う雰囲気の中に、弟分への深い愛情が感じられて、最期までついて行きたい兄貴感にとにかく痺れます。
潜入捜査とはなんとも残酷な仕事ですが、主人公が捜査官だと知った時のマフィアたちの反応が意外でしたね。散々、血生臭い犯罪行為や裏切りをしているのに、ファミリーへの信頼だけは揺るがない。
これだからマフィア・ギャング映画は…ズルい。
アル・パチーノにあてられたので、次はスカーフェイス観ます。