アル・パチーノとジョニー・デップの共演は珍しいと思って、内容を調べずに鑑賞。
実際にマフィアに6年間も潜入捜査したというFBI ジョー・ピストーネ捜査官の実録手記に基づいた作品でした。
原題は「Donnie Brasco」
このドニー・ブラスコという名前は、潜入の際に実際に使っていた偽名だそうです。
そのドニーをジョニー・デップ、そしてもう1人の主人公はマフィアの一員のレフティを演じるアル・パチーノ‼︎ なんとも豪華な2人です‼️
23年前の作品なので皆さん若いのだけど、アル・パチーノは当時57歳だろうか？全盛期と言ってもいいかも？
演じたレフティというキャラクターは、何人も殺してきたバチバチのマフィアだけど、イマイチうだつの上がらない男で組織内では出世ができない。でも家族想いだし男気もあって憎めないという難しい役どころ。それを何ともパチーノらしく、味のある人間に仕上げていた。
ジョニデは当時34歳かな？いつも異色の役柄が多いから、扮装等のない普通のオールバックで演じると、ツルッとしていて何だか忘れ物してる感もあったけど...パチーノ相手で対等に演じるのには度胸がいったのでは？
途中、単調な感じもなきにしもあらず、また展開が飛び過ぎる時があったように思えたけど、ラストはパチーノの演技はやっぱり良いのです。
パチーノが言う心に残る名言。
「お前だから許せる」
この名言の直後にレフティが自分はもう戻らないと言うことを悟り、引出しに時計などを納めるシーンがあるんだけど、哀愁があって何とも胸に迫るものがあった。
囮捜査だったけど、6年も一緒に過ごしていたドニーにとって、レフティの人柄に情が移ってしまったのだろう。ラストはだろうな...と。
パチーノ好きもジョニデ好きも、どちらにも満足出来る内容じゃないかな？
