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草間彌生∞INFINITYのmamのレビュー・感想・評価

草間彌生∞INFINITY(2018年製作の映画)
2.9
1929年長野県松本市生まれ。
幼少より絵を描き始める。

戦後、手紙と作品を送った憧れの女流画家ジョージア・オキーフに都会に出るよう助言されたのを機に、これまでの作品2千枚を焼き捨て、新たな決意で1958年に渡米。
NYに日本の女性芸術家もいない時代、不屈の精神で画廊に自身を売り込み名声を勝ち取ってゆく。

子供時代のPTSDからくる(父と愛人を偵察するよう母から言われていた)強迫神経症。何かが頭の中に入り込むとそれを消せなくなってしまう。

アンディやオルデンバーグにアイデアを盗まれたと落胆(被害妄想っぽくもないけど)。時代とともに前衛的な草間の作品は下火になって行く。

失意のうちに帰国を選択した70年代、日本では評価されず米国からも忘れ去られた80年代、そして見事な復活を果たす90年代以降。

2度の自殺未遂を乗り越え、己のトラウマを唯一無二の芸術にまで昇華させた、不屈のアーティスト。
晩年になっても衰えることのない創作意欲に、一点の曇りもない強い眼差しが印象的だった。