えーこ

草間彌生∞INFINITYのえーこのレビュー・感想・評価

草間彌生∞INFINITY(2018年製作の映画)
3.2
今や世界的アーティストの一人である草間彌生、
知られざる1950年代から70年代ニューヨークでの創作活動を中心に描いたドキュメンタリー。

オキーフの「黒いアイリス」に強い衝撃を受けた草間は彼女に手紙を書く。
"芸術界は都会にある"と彼女からの助言に単身ニューヨークに乗り込む。
機内の窓からは無限に続く海原、
「パシフィックオーシャン」から「無限の網」は生まれた。

60年代ニューヨーク、女性芸術家の単独での個展が不可能な時代。
画廊に押し掛けて作品を売り込んだり、
自らパトロンを探したり…
先駆的作品を次々と発表していくが、
非難されたり、パクられたり(ウォーホルにも?)、
裸の男女に水玉のボディペインティングて、、
ハプニングは過激でスキャンダラス☆
性差別や人種差別にも屈せず戦う姿は、
オノ・ヨーコとカブるなー思ったら、
あれ、オノ・ヨーコ??

評論家に見放された目立ちたがり屋は、
40代半ばにして日本に戻る。
故郷に錦を飾るどころか、故郷の恥と言われようとも、
病気をアートに転化し、トラウマを創作に昇華するそのパワーたるや!!
キャンパスは宇宙だ、
彼女は魂尽きるまで永遠に描き続ける。
えーこ

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