大好きな湯浅政明監督の最新作ということで、期待に胸を膨らませて臨みましたが、個人的には今年ワーストレベルでした💦はぁ〜😣
今作は「音楽」が一番重要な要素やのに、何で70年代マナーの凡庸なブルースロックを延々聴かされ続けなアカンの⁉️こんなの、プロのミュージシャンやったら手癖で作れるレベルじゃない⁉️大体なんで室町時代にエレキギター⁉️
「鯨」とかいう安っぽいQueenパロディみたいな曲も、これぞクライマックス!とでも言いたげな大仰な演出やったけど、正直寒かった😣
せっかく鬼才の大友良英を起用してるんやから、琵琶を含む和楽器だけの「アンプラグド」な音にこだわって、ここでしか聴けないような、実験的でイノヴェイティヴな音世界を生み出して欲しかったです。「和」の音楽はここまでイケるんだぞ!みたいな。
その上で、湯浅監督のケレン味たっぷりな映像が加われば、きっととてつもない世界を見せてもらえたんじゃないかと思えるだけに、本当に残念でなりません・・😩
作品の主軸となるストーリー自体の推進力も弱くて、大して感情移入出来る話でもなかったので、はっきり言って何を見せられてるのかと終始イライラしっぱなしの98分でした😣
そもそも「ミュージカル作品」っていう宣伝文句もミスリードじゃない⁉️
ミュージカルって、ストーリーに沿った内容の音楽やダンスで、物語の流れを表現していくことでカタルシスが生まれる総合芸術の事だと思いますが、今作は単に「架空の音楽ユニット」による「演奏シーン」が挟み込まれる「架空の伝記映画」でしかないと思います。全然ミュージカル作品じゃないと思う。
せっかくの斬新なアイデアが脆くも崩れ去ったように思えてしまった、個人的には残念な1作でした。