コムギ

犬王のコムギのレビュー・感想・評価

犬王(2021年製作の映画)
-
異形の能楽師“犬王”と盲目の琵琶法師“友魚”の2人が、室町時代のミュージックシーンを駆け上がるスーパーポップなミュージカルバディムービー。

使われてる音楽がわかりやすいロックで、もっとぶっ飛んだものを期待してた分物足りない感じはあるし、ミュージカルパートが連続する中盤の構成や、友魚の語る犬王の曲が何度も繰り返される構成にかったるさを感じたりもしてしまうけど、そこら辺の映画としての不完全さも含めて湯浅政明作品なんだ!!これがいいんだ!!!!
人を選ぶ作品にはなってしまってるかな。

アニメーションの想像力と表現力が大爆発し、ポップなロックミュージックと変幻自在なアヴちゃんの歌声が鳴り響くクライマックスのミュージカルパートが最高最高&最高!!!!
中盤のかったるさとか全部吹っ飛んじゃう。

映画館でこの作品を観れてよかった。

公開2日目に地元の映画館でぶん殴られ、初めてチネチッタでの鑑賞を決意。
6/4にLIVE SOUNDで鑑賞した本作は、音圧に物足りなさは感じてしまうものの中高音の伸びが素晴らしく琵琶の弦が弾かれた瞬間にわかる音の良さ。
アヴちゃんの歌声がより情感たっぷりに胸に響く。歌声だけで泣けるレベル。浄化されました。
コムギ

コムギ