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ドリームプランのtakaeのレビュー・感想・評価

ドリームプラン(2021年製作の映画)
4.0
世界最強のテニスプレイヤーと称されるビーナス&セリーナ・ウィリアムズ姉妹を世界チャンピオンに育て上げた、テニス未経験の父リチャードの【計画書 = ドリームプラン】にまつわる驚きの実話。

テニス好きでなくてもほとんどの人が知っているウィリアムズ姉妹。
彼女達の強さの理由が、父による幼い頃からの綿密な計画〈プラン〉によるものだったことに驚かされました。

技術的なことや目の前の試合に勝つこと、それも大切ではあるけれど、それより何より、どんな時でも謙虚でいることや自分自身を信じること。テニスプレーヤーである前に一人の人間として大切な子供時代をどう過ごすのか、生きる上で大事にすべきことは何なのか。
テニス界では非常識だと言われる計画には、世界最強のテニスプレーヤーになるためというより、生き方についての教えと父の娘たちへの愛情がこれでもかと詰まっていました。

見ながら自分の子どもに対する接し方を振り返り、反省することもしばしば。
私が一番心打たれたのは、父親が娘たちを心から信じるその揺るがない気持ち。褒めて伸ばせと言うけれど、口先だけで褒めても子どもにはきっと伝わらない。心の底から娘たちの力を信じて出てくる言葉の説得力と熱さに、感動して涙が止まりませんでした。

父親のリチャードを演じたウィル・スミス。
ともすればただの破天荒でウザい父親になってしまいそうなところを、人間味に溢れて愛情深い父親という魅力的なキャラクターに昇華させたのは、彼の演技によるものだと思います(ピチピチ短パンも眩しい!)

そして、またもやろくにキャストも確認せず観に行ったら急にジョンバサ出てきた...!(ジョンバサーー!!)
しかも、衝撃のヒゲマッシュルームヘアの陽キャ(笑)もう今回ジョンバサがツボすぎて、出てくるたび笑いました(最高!)

144分と長めですが、その長さを感じさせない良作。
劇中流れる音楽も最高だし、実際にテニスの試合を見ているような臨場感を味わえるところも良かったです。
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