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ドリームプランのtomoeのレビュー・感想・評価

ドリームプラン(2021年製作の映画)
3.8


世界的テニスプレイヤーのヴィーナスとセレーナを育てた父、リチャード・ウィリアムズの実話を元にした作品。常に夢や理想を描き、その実現のために計画を緻密に立て、着実に実行していく。時には反感も買いながらも己の信念を貫いていく。
結果論、ヴィーナスもセレーナも歴史に名を刻むプレイヤーになれたから賞賛されている部分もあるけど、今の時代に、そしてどんな子どもにも彼の指導の仕方が正しいとは思えない。厳しい指導と虐待は紙一重で彼女たちの純粋さやひたむきさがなければどんな人格になっていたかわからない。
リチャード自身、人種差別を受けてきた恐怖心とも立ち向かいながらもその反骨精神から自分の承認欲求を満たすために子どもたちに非の打ち所がない優等生像をおしつけているのはやりすぎでしょ、、と思いつつ、家族を守る責任感も見せている。人間味があって捉え方次第でどういった捉え方もできる主人公を演じているのはさすがウィルスミス。
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