つぐみ

ドリームプランのつぐみのレビュー・感想・評価

ドリームプラン(2021年製作の映画)
3.9
ナイトメアアリーがめちゃくちゃ握力弱映画だとしたら、こっちはめちゃくちゃ握力強映画。
鋭いと鈍い、細かさと粗さ、スピーディとゆったり、リアリティとファンタジーみたいないろんなX軸とY軸でmatrixを作れると思うんだけど、「これが聖性っちゅうもんじゃ!!正義っちゅうもんじゃ!!アメリカンドリームっちゅうもんじゃ!!!」というなんの疑いも持たない「明快さ」or「曖昧さ(そこには観客に委ねる優しさであったり、はたまた制作側の逃げや怠慢が含まれる場合もある)みたいな指標があるとしたら、明快10000000%でついでに拳も強えぜ、というとってもWill Smith-ishな作品でした。王道であろうとすることは実はすごく危ういし好き嫌い別れるものなんだと気づいたけどとても面白かったです。

リチャードパパみたいな人ってtoxic parents,harmless parentsとかでいうとしたら何が一番適切なんかな?Tiger dad(これってmomでしか聞かない表現にも思うけど)かな。
ウィリアムズ姉妹の温情で「良きパパ」扱いにされてるけど、もしビーナスかセリーナ、または3人の誰かが告発したら一瞬で毒親確定だし、「パパはあんな人じゃなかったのよ」みたいなドキュメンタリーとか作られちゃうのかもね…知らずに適当言ってますが笑

以前お話をさせてもらった広告代理店の社長さんが「僕は営業でめちゃくちゃハッタリをかますんですよ。ちゃんと成約して実績あるけど、これで契約取れてなかったらただのペテン師ですよ」って話してて、私は割とこういう豪傑とか山師が好きなんだけど(家族じゃなければね)、リチャードパパも似た感じだな。目標を実現するためにはただ愚直にやってちゃダメで、ある程度の強引さや図々しさも必要。だからこそ「シンデレラはhumbleだったんだ」とか言ってるの「お前がいうか??」ってなったけど😂😂😂

テニス映画というよりはparenting映画だし、教育関連は仕事でたくさん関わってるので、色々人と語りたい部分がある。
リチャードパパのショーツの短さは体がでかいせいなのか、CMBYNのアミハマ的でもあった。
あとめっちゃ運転中後ろ見るのが怖い、コンプトンではそれくらいのステゴロ精神が必要ということなのか。

コーチがジョン・バーンサルな時点で及第よ〜ん
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