hoteltokyo

ドリームプランのhoteltokyoのレビュー・感想・評価

ドリームプラン(2021年製作の映画)
3.7
アメリカ最悪の治安の誇るコンプトンで生まれたウィリアムズ一家。そこでテニスに対してとても熱心で、独自の考え方を持つ父親の元で育てられたヴィーナス・ウィリアムズとセリーナ・ウィリアムズがその先にある成功を掴むまでの物語。

アメリカに行くと絶対に近づくなと言われるコンプトン。そんな場所で、当時白人しか持たなかったテニスラケットを持ち、近隣でギャングスタがウェッサイしている汚いテニスコートで、プロを目指した実在の人物に基づく秘話。親父が大分ひねくれていて、まさに毒親なのだが、たまにオカンにピシャっとされ襟を正す。バランスの取れた良い家族とはまさにこういう家族。そして娘達が常にニコニコしているのも良い。

親父が松岡修造をはるかに超える暑さで胸焼けしてしまったが、もしかしたら今年の夏が異様に暑いからそう感じてしまったのかもしれない。そして緊迫感や絶望的な要素はあまりなく、どちらかというと至極マイルドで、ストレイトフォーワードな仕上がりになっている。劇中最後に本物のオヤジの映像が出てきてあまりのクリソツぶりにウィル・スミス△となった。
hoteltokyo

hoteltokyo