ゆきひろ

生きるのゆきひろのレビュー・感想・評価

生きる(1952年製作の映画)
4.8
市役所の市民課長の物語。
「生きる」なんてタイトルに主人公の生きざまを描いたヒューマンドラマ作品だと思っていましたが…

これは、社会風刺作品ではないですかσ(^_^;)?
この頃から既に役所の縦割りの問題が有ったんですね。
通夜の席のくだりは最高ですね(笑)
お役所仕事の実態が暴露されています。
今も変わらないのかな?…

志村喬さんの演技には引き込まれました。
眼ですね、そう眼なんです役者は…台詞じゃないんですよ!

展開も面白い!
主人公がハッピーバースデーの歌と共にやる気を出したとたん、5ケ月後に…
いきなりの遺影に…(笑)
後半パートは主人公を偲ぶ会で話しが進む。
これは見事なものです!
この演出は上手いな~なんて思える所がいっぱい有りました。

市役所の同僚、部下達は彼の生きざまに感動し感銘します。

だが、何も変わらない…
そんな気持ちは一時的なもの、多少有ろうが何も変わらない…

原発事故・原発の問題や他、日本が繰り返すいろんな問題と重なって見えてしまいました(-_-;)

この作品の主人公は死期を悟って奮起しました。
その結果を残せました。

この作品が作られ半世紀以上経っている、今の日本、日本人は何かを感じて奮起しているのだろうか?…
作中の役所の同僚達と同じではないだろうか…

そんな事を考えさせられる作品でした。


主人公の息子の光男は、あの金子信雄だったんだ~!!Σ( ̄□ ̄;)
そう驚いてしまった作品でもある…