春陽

生きるの春陽のネタバレレビュー・内容・結末

生きる(1952年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

リメイクされるということで放送されたのを鑑賞。黒澤明監督の名作と言われいるらしいが知らなかった。きっかけはどうあれ、今回見る事が出来て良かったと思える作品だった。

人は自身の命の期限を知ると、どういう行動をとるのだろう。役所人生30年間の定年間近の余命宣告。コレがなかったら、彼は粛々と業務をこなして定年し、その後はまた似たような生活をして人生の消化試合をしていたのかと思うと、この最後の命を燃やす様なやる気は彼に取っては生きている実感があったのだろうね。こういう人も無敵の人なのかも。

五万円を使っても埋まらない心の穴。浪費も贅沢せず堅実に生きてきてしまったが故に、お金の使い方が分からず、世馴れしている小説家に指南を願い遊び倒すも、気が晴れず心も満たされない、これじゃない感。ここら辺の残念感に変な共感をもてた。


解説で、この主演の志村喬は撮影時47歳だったとか、この時代の見た目年齢の高さに驚かされる。(サザエさんの波平が52歳も納得)
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