菩薩

生きるの菩薩のレビュー・感想・評価

生きる(1952年製作の映画)
4.2
生をもって死を知り、死をもって生を知る。生きてるうちが花なのよ、死んだらそれまでよ、しかし生きてるうちに蒔いた種が、死後花を咲かせることもまたあり。元気があればなんでも出来る、死ぬ気になれば公園も作れる、空も、飛べる?けど死ぬ気になるのが難しい。いのち短し恋せよ少女、いのち短し働け大人、働いて、働いて、手にする賃金よりビンビンのおちんぎん、志村喬が1番輝く瞬間は、何はともあれストリップを見に行った時である。目をひん剥いて、頭を下げて、命を削って、手にした功績横取る悪漢、世の中そんなんで溢れてる、彼の胃を蝕んだ癌よりタチが悪いその横で、涙にくれる影もあり。それでも「生きる」、いや「生きねば」ならぬ、「生きろ」、例えそこに主体性無くとも、空の色は刻々変わり、時計の針はチクタクと動くのだ。
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