サトタカ

生きるのサトタカのレビュー・感想・評価

生きる(1952年製作の映画)
4.8
市役所のミイラみたいな市民課長を演じる志村喬の演技の迫力がとにかくすごすぎる。目がギョロギョロして、「あの…、その…」とか言って発語が遅すぎてヒヤヒヤ。

いやー、彼の歌うゴンドラの唄には泣けたわ…。

小説家やヤクザの面構えも最高、みんな顔力があり過ぎて感心する。
元部下役の小田切みきは、ニコニコしてパクパク食べてかわいかった。まさに黒澤監督が求めた「内側から生命力が自然に発散しているような明るくて活気のある若い女性」そのもの。

物語の見せ方や構図、ライティングもさすがだったけど、キャスティングもいいんだね、世界の黒澤は隙がない。

明日から俺も余命半年だと思って、バリバリ仕事するぞ!(←しない)
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