スティーヴン豆腐

ビーストのスティーヴン豆腐のレビュー・感想・評価

ビースト(2018年製作の映画)
3.0
フレンチノワールの秀作『あるいは裏切りという名の犬』のリメイク。
オリジナル版を観たのが大分昔で記憶が曖昧なことを差し引いても終始コレジャナイ感が払拭出来ず、オリジナルのあらすじをおさらいした所、やはり全然違っていた…

刑事二人の決定的な対立を引き起こす事件を現金輸送車襲撃(キャッシュトラック…🤔)から連続猟奇殺人事件(韓国ノワールのお家芸🤗)に変更し、オリジナルの主軸だった復讐要素をバッサリカット。
その結果、前後半での二人の関係性の変化や展開のメリハリが失われ、それを補うかのように猟奇殺人事件の扱いを大きくしたことで更にゴチャついた纏まりを欠いた話になってしまった。
アレンジ自体は否定しないけど、それならそれで上手く整理してほしい。オリジナルを未見の方はぜひあちらも。絶対これより面白いから。

猟奇殺人の容疑者父子がどちらも非常にイイ顔だったので、リメイク作品の独自要素としてではなく、あれ一本で映画作った方が良かったような。