生きるの作品情報・感想・評価

「生きる」に投稿された感想・評価

普段の生活の中で、生を実感する事は殆ど無いと言っていい。
それを実感するのは、表裏一体である死を実感した時なのか。

そして、その生を、残された時間を、如何様に使うのか。
志村喬演じる渡辺の様に、気高く散ることは出来るのか。

失って初めて気付く、なんてのは使い古された表現やけど、基本的に自分中心で生きてますもんね、人間って。

でも、そんな人間の愚かさを、なんとなく愛おしく描いているように思えました。

黒澤明、本当に偉大です。
ウサミ

ウサミの感想・評価

4.5

このレビューはネタバレを含みます

平凡な市民課長の最期の半年間の生き様と死に様が市役所内の人間をかき乱していくのが最高すぎた。きっと最期の日を知っていたとしても彼みたいに生きることは誰にも出来ないのだろうなぁ。ちゃんと生きようという気になる。生きることと何かを残すことって関係ないようであるようでないのだろうけど大事。「いのち短し恋せよ乙女」って乙女じゃないし、恋するかどうかは置いといていいフレーズ。
MiYA

MiYAの感想・評価

3.8
志村喬はやはり名優。「七人の侍」でみた彼とはまったく別人に見える演技。ただ、セリフが聴き取りづらいため、正直言って前半は見ていてキツい。

でも後半はかなり予想外の展開でした。死期が迫り、意味のある仕事がしたいと死に物狂いで奔走する彼の姿には感銘をうけますが(市民が葬式で泣いてくれる職員ってよいな)、なにより、彼が死んだあとに話が飛んで、残された人間が証言により死んだ人間の姿を浮かび上がらせるという、全く違う話法に切り替わったことに新鮮な驚きがありました。
arrow0909

arrow0909の感想・評価

4.9
人は変われるようで変われない。でもそれが人なんだと思わせ、許してもらったようだ。
ちろる

ちろるの感想・評価

4.5
まだ自分には早いのかと思い、ずっと前から見ようとして、また躊躇して。
やっぱ観たくて・・・と繰り返して。
大好きな父も一昨年胃がんで亡くなって、尊敬してた祖母も亡くなって、私の周りに死が続いてしまったからやっぱりこの作品観ようと思った。

死んだように生きることよりは、例え短くても人々の心に残るような生き方をして死にたい。
これは誰もが考えることだと思う。
この物語の主人公渡邉の存在はステレオタイプの日本人そのものである。
いや、あの、その・・・と言いたいことを上手く伝えられず、事なかれ主義で、目立つことを嫌う。
私たち観客は、この渡邉の姿に苛立ちながらも、彼のどこかに自分を見つけて居心地が悪くなったり、他人事と思えなくなるシーンも出てくる。
なによりもこの渡邉を演じた志村喬さんの悲しくなるほどの哀愁漂う表情の演技の凄さ!
この存在感と切ない背中の演技がもうこの作品を忘れられない存在にさせる一番の要因であると思う。

家に帰らず一人、寒く冷え込んだ空気の中で酒を飲み、心地よく歌を歌う渡邉はどんな微笑みを浮かべていたのだろうか。
とんでもなく感動作と見せかけてそうはいかないシニカルな展開も良い。
あれはまさしく日本人そのものを体現しているし、日本の恥の部分をあえてラストに印象付けて、クロサワはこれでいいのかと未来につなげて私たちに問いかけている。
しかしもう、70年近く前の作品になるというのに、変わらない日本に私はのほほんと生きといる。
多分私はこの渡邉のようにはなれないのではと心のどこかで思うから、私もあのダメな
お役所の人たちを批判することはできない。
そしてそれがとても恥ずかしい.。
この作品を、単に生死を考えさせられる名作としてではなく、傷口に塗る塩のような存在としても認識しなければいけないのかもしれない。
ぽぞの

ぽぞのの感想・評価

4.5
構成が面白い
葬儀後のみんなの話で物語が紐解かれていく感じ
そして日本人の同調、順応の上手いこと…

主人公は目が強い
辞表を出した女の子は妹にめちゃ似てて爆笑した
声が3割がた聴き取れなかった

明日死んでもいいってくらい今を全力で生きる、と思った
tsubasa

tsubasaの感想・評価

4.5
本当の意味で「生きる」ことを教えてくれる映画だった

ブランコとHappy Birthdayのシーンが好き
人はいつでも生まれ変われる

ほとんど表情で演技しているのがすごいと思った

何か人の為になるものをつくって生きたい
すぬぴ

すぬぴの感想・評価

3.0
好きな人多いから見たけど
いや、やる気になれば。

つまらない、面白くない、楽しくないと思いながらも、何かの為にやっている一つ一つのこと。死ぬ間際になったら後悔するんだろうかな。慌てて我に返って明日やらなきゃいけないことを思い出してみる。するとそれらが手の平からこぼれ落ちて、その後の人生を大きく揺さぶられる。

生きるとは。時間が過ぎるのを待つことではない。ただただ道楽的に、享楽的に、快楽的にということでもない。死に向かうことは孤独なのだから、せめて生きているうちには人のために何かをして、自分の生きた痕跡を残し、後世にも役に立ちたい。それが生きることなのだとしたら。

であれば独善的に生きている人たちを見て笑ってやりましょう。映画好きにとって、この映画を知らない人たちは損をしているなと笑ってやりましょう。そんなことをして生きてるのは独りよがりなわけでは無くて、黒澤明監督が残してくれたものを享受しているだけなわけであって。

死ぬ前って何を考えてるんだろうか。認知症はもしかしたら神様の救いなんだろうか。寿命を迎える前だとしても、三途の川だの、スローモーションだの。何かをせねば。何かを成し遂げねば。もしも現世にその後があるのだとしたら、今のところ恥ずかしい来世が待ってる。

さあ、最強のこれから。
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