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陸軍のefnのレビュー・感想・評価

陸軍(1944年製作の映画)
3.9
 国家の論理で塗り固められた脚本を俳優演出が悠々と超えていく。いくら笠智衆演じるナショナリストが日清日露戦争を我が事のように思っても、神風の非合理性を信仰し、子を修身の教科書に土下座させようと、我が子を見送る田中絹代と、我が子を戦地に送り現地の武勇伝に涙を流す東野英治郎の前ではすべてが上滑りする。国家と言葉の関係と演技の力を思い出さ
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