kazu1961

キングメーカー 大統領を作った男のkazu1961のレビュー・感想・評価

3.9
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-559
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋韓国映画は、ほんと国家最高権力の裏側まで映像化してしまう、それ自体が凄いですね!!本作も、最高権力の座を政治家たちが目指して、そのために不正行為も辞さない様を描いた、韓国映画が得意とするポリティカル・スリラーです。描かれたエピソードの多くは、第15代大統領の金大中(キム・デジュン)と彼の選挙参謀だった厳昌録(オム·チャンノク)の実話が基になっています。これが現実だという凄さが伝わってきますね。

🖋️キングメーカーとして常に政治家の影として動く主人公、勝つことで正義が実現できるという信念のもとその手段は選ばない。一方でその仕えた政治家は正義こそ信念というスタンスで不正行為を許さない。“何が本当の正義なのか?!”という「政治の理想と現実」が切実なテーマがとして見事に描かれた作品です。

🖋️一方で、エンタメとしてもどのようにして相手政治家から勝ちを取るのか?その手段が、ある意味裏をかいていて痛快で、面白さすら感じます。

🖋️光の当たる表の存在として民衆の希望となる国会議員、キム・ウンボムを演じるのは名優ソル・ギョング。そして同じ理想を追いかけながらも、ウンボムの影となり力を尽くすソ・チャンデに扮するのはイ・ソンギョン。誰よりもお互いを必要としながらも、決定的なところで混じり合わない2人の複雑な関係を熱演しています。(参考:公式サイト)

😳Story:(参考: 公式サイト)
長きにわたる独裁政権の打倒を目指す政治家キム・ウンボム(ソル・ギョング)と、その理想に共鳴した影のブレーン、ソ・チャンデ(イ・ソンギュン)。現職大統領率いる与党と比べてカネもなければ人脈もない。ないないづくしのウンボム陣営のために、チャンデは誰も思いつかなかった大胆な戦略に打って出る。それはネガティブキャンペーンから詐欺まがいの贈賄工作まで、勝つためにはどんな手段も辞さない汚いやり口。強大すぎる敵を倒すためには毒をもって毒を制するしかない。チャンデの覚悟はある爆破事件を引き起こし、ウンボムとチャンデの共闘関係にも最大のピンチが訪れる――。

🔸Database🔸
・邦題 :『キングメーカー 大統領を作った男』
・原題 :『Kingmaker』
・製作国 : 韓国
・初公開 : 2021
・日本公開: 2022/08/12
・上映時間: 123分
・受賞 : ※※※
・監督 : ビョン・ソンヒョン
・脚本 : ビョン・ソンヒョン、キム・ミンス
・原作 : ※※※
・撮影 : チョ・ヒョンレ
・音楽 : イ・ジンヒ、キム・ホンジュン
・出演 : ソル・ギョング、イ・ソンギュン、ユ・ジェミョン、チョ・ウジン、

🔸Overview (映画. com)
韓国の名優ソル・ギョングと「パラサイト 半地下の家族」のイ・ソンギュンの共演で、韓国大統領選挙の裏側を描いたポリティカルサスペンス。
1961年。韓国東北部の江原道で小さな薬局を営むソ・チャンデは、世の中を変えたいという思いから野党の新民党に所属するキム・ウンボムに肩入れし、ウンボムの選挙事務所を訪ねて、選挙に勝つための戦略を提案する。その結果、ウンボムは補欠選挙で初当選を果たし、63年の国会議員選挙では地元で対立候補を破り、新進気鋭の議員として注目を集めるようになる。その後もチャンデは影の参謀として活躍するが、勝利のためには手段を選ばないチャンデに、理想家肌のウンボムは次第に理念の違いを感じるようになり……。
第15代韓国大統領・金大中(キム・デジュン)と彼の選挙参謀だった厳昌録(オム・チャンノク)の実話をベースに、生き馬の目を抜く苛烈な大統領選の裏側を描いた。キム・ウンボム役をソル・ギョング、ソ・チャンデ役をイ・ソンギュンが演じ、「名もなき野良犬の輪舞(ロンド)」のビョン・ソンヒョンがメガホンをとった。
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