週末興行収入ランキング第1位、今だ映画館にねじ込め！と言わんばかりの封切で映画界史上最大の火事場泥棒を達成した、金字塔的な本作を鑑賞。
以前のような意味不明な展開で笑う、ということが少なくなり、露骨な間違い探し的印象が強いくらいに著作が物理的に溢れる本作。
悪魔に憑かれうろたえる彼女に電話口で「待ってろ！俺の貸したお経読めるか？」という、一切その経緯がないシーンで爆笑した以外は長くつまらない、中身のない、心霊モノでもないお話が眠くのしかかってきました。
困っている人を助ける、の具現化であって普遍的な心霊能力者の苦悩がないため、主軸が人間的成長譚でないのも、ある意味でさわりだけ見せてふれないのは中途半端かと。
代表の作詞作曲が作中に炸裂してるのは趣きがあり「鏡に映らない〜」の映像リンクは笑えますが、撮影、カットなど技術的な映画の良さは微塵もありませんでした。
代表のカメオというには雑過ぎるカメオだけ、謎の緊張感が店の他の客たちから伝わってくるところが、ハイライトだったかもしれません。
