何かあれば正義ヅラして「不謹慎だ！」とかいう声が上がるこの世の中、真っ向から不謹慎をぶつけてくるふてぶてしさ。
「良識のある常識人」に唾を吐きかけるような作品。
「製作者の意図を尊重しオリジナルのままで放送します」的なテロップの出るような、昭和時代のテレビでしか聞かない言葉がたらふく出てくる。こんなに沢山聞いたの初めてですわ。
人体を売買する悪の組織。その名もダルマ。
改造されて人間兵器になり副作用で全身がピンクと緑になる女性とか子供の身体を売りにくる母親とか、その副産物もエグい。
撃たれまくって飛び散る肉片に血しぶきのぐっちゃんちゃん具合。
確信犯的な悪趣味だわ。
言わばフリークスの街の天使(堕天使？)なアイドル姉妹がなんかレズっぽかったり学校もないのに制服とか、まあその辺は趣味なんでしょうけど（笑）、お2人とも蹴りが綺麗。
お姉ちゃんの方が坂口拓さんの仁義を真似て口上を述べるクライマックスシーンあたりから結構テンションがあがる。お姉ちゃんがいい声なのだ。
その坂口拓さんをアクション監督に迎え、殴って蹴って撃って切ってと盛りだくさんなのに早送り多用、何が起きてるのかよくわからん！というのも映像としてはかなり面白かったりする。銃弾が跳ね返りまくってから当たるという描写が多いのだが、カメラ目線で撃ってその後ろで人が倒れたりとか、そんな面白いシーンもあったなあ。
「全員死刑」はその狂気が滑稽さを生み出していたように思うが、本作はむしろコミック的な構造にする事で最初からアクセス全開でどこに飛んでいくかわからないような作品になっていた。
男友達と酒飲みながらみたら最高だと思う
