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ソウルフル・ワールドのカルピスのレビュー・感想・評価

ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)
5.0
ピクサー作品の中でダントツに難しいテーマを扱っており、その内容的に子供には難しい大人向けの作品と言える。

生きていけばいつしか誰もがふっと考えてしまう事がある今生きてる意味や、目標を目指して生きてきて、その先にあるものとは…
生きてく中で思う、生きること、人生のことをテーマにしてしまうとは。

しかも分かりやすく、楽しく見せるところはピクサーらしい。
今作はフォトリアルなニューヨークの街並みと、主人公であるジョーが死んで行ってしまうソウルフルワールドの二つの世界を行き来する。

ニューヨークに関しては本当にクオリティーが高く、街の風景は本物に近い。
それに対してソウルフルワールドはシンプルな世界となっている。
シンプルでありつつ、不思議な世界となっており、死んだ者たちが天国に行く白黒の世界や、これから生きてる人間世界に行こうとしてる純粋なソウル達がいる世界などが出てくる。
シンプルな作りだからこそ、逆に何かを感じさせる様な印象に残る世界でしたね。
そして、ソウル達をガイドするジョニーと呼ばれるキャラクター達もキャラクターデザインがユニークで、たったの2本線で描かれたキャラクターをCGアニメーションで出すのが凄い!

今作の重要なキャラであるソウルの22番、最初は人間世界に生を持って生まれる事に関して、嫌っていたのが、あるきっかけでジョーと共に人間世界に行ってしまう事になる。
観てる我々はジョーと22番と共に改めて生きるとは何かを感じさせてくれる作品となっている。

生きるとは何かとゆう考えは人それぞれだと思うから、今作の答えの導き方に意を唱える人もいるかもしれませんが、僕自身は映画として最良な見せ方だったと思います。

サウンドトラックも素晴らしかったです。
ジャズを含めてエキセントリックなソウルフルワールドでの曲はかなり印象に残りました。

「ムーラン」と同じく、今作も映画館で観れなかったのが本当に残念です!
ただ、+で考えれば何回も見直せるのは良かったです。
ディズニー+だけに
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