うーーーーーーーーーん。
面白くないことはないけど、個人的にはハマらなかったです。
インサイド・ヘッドみたいな、子供も楽しめる大人向けの、愉快だけど大人でも(大人だからこそ)共感できる部分のあるアニメーションを期待してましたが、少しテイストが違いました。
ソウルフルワールドは、子供向けの皮を被った完全大人向けって感じ。
エンターテイメントに寄せて、それっぽい表現は取り入れてるけど、中身はゴリゴリの人生観ドラマ。
むしろ個人的には生まれる前の世界のコミカルな表現の方が作品から浮いてた気がしちゃいました。
作中の出来事、起承転結の承と転に当たる部分はコミカルだしディズニーアニメっぽくてワクワクすることが起こるのですが、実際の話運び、内容は、悪く言えば泥臭さを感じると言うか、、、物語を通して濃厚な人生観を語られている、the大人向けな感じ。
私の好みは、エンタメ的な割合が強く、ギャグ、コメディとしてしっかりと成立している一方で、その中で教訓的なドラマであったり人生観であったり、大人にも響くメッセージ性が隠れていたり、直喩、暗喩されている感じ。
一方でこの作品は何度も言いますが、コミカルな表現を使いつつ、直喩どころか、もはやかなりストレートにメッセージそのものを描いている。
小さい子供が見ても楽しめるのかなー?(楽しめるんだろうけど)と思う人生観の見せ方の濃密さにあてられ、期待と違った衝撃で、うーーんとなってしまいました。
あとは、こちらも個人的な好みになるんですけど、キャラクターが奇形っぽいのが苦手で、、、
主人公がなんか進撃の巨人の巨人っぽくて、正直ちょっと苦手でした。
ストーリー上仕方がないところもあるんですが、清潔感もない雰囲気のシーンもあって、、、
むしろそこが低評価の敗因を占める気もします
すいません、、、
極限まで集中した時、ゾーンに入った時のゾーンの正体とか、生まれる前の世界とか、設定は面白かったんですけど
ジェリー？のデザインはデザイニックで現代アートみがあってよかったですが、どことなく無機質で怖かったです。いい人たちでしたけど、行動原理とかよくわかんなくて🤔
死後の世界も、漠然とした恐怖が襲ってくる。根源的な感情に訴えかけてくる感じ、、、
愉快、楽しい、という子供寄りな感情よりはやっぱり、大人向けの感情が掘り起こされました！
全体的に、わくわくする世界のファンタジックな解剖というよりは、見てはいけない世界の裏の顔を見ているようで、少し怖かったです。
むしろそう言うの求めてる方にはとてもいい映画だと思います！
こんなことばかり言ってますが、肝心のメッセージ性などに関しては、ストレートだからそこ鮮烈で良かったとは思います。
説教臭いとも感じませんでしたし、難しいテーマだったと思いますが、ここまで濃密だったからこそ、22番を動かした動機付けに説得力はそこそこあったと思います。
当たり前の日常がいかに幸せなのか、些細なことの幸せ、生きることの意味や目的、、、そんなことを表現した作品は数あると思いますが、そのなかでも濃厚さでいったら流石のディズニーさん、随一のクオリティなのではないでしょうか。
良くも悪くも教科書的。ファンタジーの皮を被った社会派映画とでもいうのか。
こういったリアルなメッセージ性が好きな人にはどこまでも刺さるのかなと思いました。
