Maririn

ソウルフル・ワールドのMaririnのネタバレレビュー・内容・結末

ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

夢を持って生きること。
目的を持って生きること。
それは素晴らしいことだけれど、目的がなければ生きてはいけないような、夢を持つことだけが正しいような、そんな圧力がいつの間にか私たちを縛り付ける世の中。

でも本当は夢を持たなければいけないなんてことはなくて。

夢を持ち、夢を叶えることだけが、目的を持って生きることだけが、私たちに生きる喜びを与えるのではなくて。

生きる喜びというのは、日常の中に隠れている。

きっと22番の欠けていたものは、ありのままの自分でいいということを受け入れる心なのかな、と思った。

そしてjazzingという言葉が気に入った。
jazzは音楽教師ジョーのsparkle。
このjazzing、日常のなかで素敵だと感じる心こそ、22番のsparkleなのかなと思った。

またゾーン(肉体と精神の狭間)と迷子のソウルが対比させられているのが面白かった。
「のめり込んで、周りが見えなくなる」という点において似ているけれども、全く違う形で表面化する。その違いは、夢かどうかではなくて、そこにsparkle(ときめき)があるかどうかなんだろうなと思った。
Maririn

Maririn