このレビューはネタバレを含みます
夢を持って生きること。
目的を持って生きること。
それは素晴らしいことだけれど、目的がなければ生きてはいけないような、夢を持つことだけが正しいような、そんな圧力がいつの間にか私たちを縛り付ける世の中。
でも本当は夢を持たなければいけないなんてことはなくて。
夢を持ち、夢を叶えることだけが、目的を持って生きることだけが、私たちに生きる喜びを与えるのではなくて。
生きる喜びというのは、日常の中に隠れている。
きっと22番の欠けていたものは、ありのままの自分でいいということを受け入れる心なのかな、と思った。
そしてjazzingという言葉が気に入った。
jazzは音楽教師ジョーのsparkle。
このjazzing、日常のなかで素敵だと感じる心こそ、22番のsparkleなのかなと思った。
またゾーン(肉体と精神の狭間)と迷子のソウルが対比させられているのが面白かった。
「のめり込んで、周りが見えなくなる」という点において似ているけれども、全く違う形で表面化する。その違いは、夢かどうかではなくて、そこにsparkle(ときめき)があるかどうかなんだろうなと思った。