このレビューはネタバレを含みます
よく子供の時に、周りの大人に言われた気がする。
「人の役に立つ人間になりなさい」
この言葉がある意味呪いのようにのしかかってたのかもしれない。
自分の母親はよくこう言った。
「他人の迷惑にならなければ何したって良い」
この言葉の方が自分は好きだった。社会生活を送る以上、他者と交わる事は不可欠で、役に立つ事へのプレッシャーの方が圧倒的に大きい気がする。なら後者の方が楽ではないか。
夢を追いかけるタイプではないので、生きる事へのスタンスについて共感できる作品だった。身の回りの些細な事を慈しみ、ストレスなく生きられたら、それで良いではないか。人生に良い悪いなんて無い。歩んだ本人が最期にどう思うかだ。