「私物です」
英勉監督の撮った実写版『映像研には手を出すな!』が今月公開するが、本作も実質『映像研〜』である。
しかもこっちは実話だから驚きである。
あまり知ることのなかった建設業の内部を知れるし、自分の知らない分野でも情熱を持ってる人は見てて活力をもらえる。
マジンガーZの格納庫を作るのにあたって、営業部の面々が「なんでわざわざプール割って出撃するの?」、「マジンガーの頭はお椀型だから水貯まるよね?」と冷静なツッコミを入れるのは笑う。
だが、それでも荒唐無稽な事を現実に再現しようと本気で試行錯誤することが技術の発展に繋がる。
空想に対する強いリスペクトがあり、建設業者でなくても観客がそれぞれ自分の仕事の誇りや情熱について再認識させてくれる傑作。