レディ・マエストロの作品情報・感想・評価

上映館(5館)

レディ・マエストロ2018年製作の映画)

The Conductor

上映日:2019年09月20日

製作国:

上映時間:139分

あらすじ

「レディ・マエストロ」に投稿された感想・評価

何がなんでも指揮者になる!というヒロインの決意の固さが
何を根拠にした自信なのかがわからない
それはもう直感と本能なんだろう

前例がないから、という理由を打ち破ってきた20世紀の女性たちの先駆けのひとり
困難を乗り越えヨーロッパとアメリカを往復し芸術に打ち込む
恋を捨てて一人で進むしかなかった

ロマンスがほんのり描かれていて あの男性が芸術の庇護者として彼女を妻にしながら指揮者として後押しする立場になっていれば
また歴史は変わっていたのかもしれないと思わせる

オランダのルーツ探し: 修道院にいる産みの母の妹との再会や育ての母の仕打ちなど 個人的なストーリーをふくらませてもっとメロドラマにしても面白いのかもしれない
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バンドマスターのジェンダー問題も意外にあっさり(同居したところでもしや?と感じ ベルリンでの匿名支援者のところでピンときたけどヒロインは気づくの遅くてw)
最初の演奏家の成功→二度目開催を渋られるという流れに少し分かりにくさあり

未だに大オーケストラに女性の常任指揮者が少ない理由とはなんなのだろう?
でもこれからは増えると思う
メンゲルベルクがマーラー4番振るところから始まるっていうつかみが最高

アントニア・ブリコのことは全く知らなかったけど、実話ベースの割に固すぎず、たぶんいい感じにドラマチックに盛られてて、派手さはないけど面白い。
監督のアントニアへの愛がすごい

アメリカから故郷オランダ に帰る時に新世界振る場面があって、ドヴォルザークはやっぱり神と思ったり

アントニア役ののクリスタン・デ・ブラーンもきゃわ
オケあるあるもちょくちょくあって丁寧に作られてるとおもた
YM

YMの感想・評価

4.0
公開館が少ないのがもったいない!
"The Conductor"という原題からするとややおかしな邦題ではあるが、想像以上に観て良かった。
1920年代にガラスの天井をブチ破ろうとしたひとりの女性指揮者の物語。負けん気の強い彼女は奔放で痛快、狂乱の20年代・黄金時代のクラシックだけじゃない豊潤な音楽も楽しめる。メンゲルベルクも出てくるし、オーケストラファンは観て損なし。
女性指揮者のパイオニアであるアントニア・ブリコの半生を描いた映画。戦前のこの時代いかに女性の地位が低かったことがシビアに描いてある。今年公開され女弁護士を目指した「ビリーブ」も同様。このぐらい傲慢でないとやっていけなかったことが良く分かる。指揮者を目指して切磋琢磨する姿に見事の一言に尽きる。それにしても、当時オランダとニューヨークを股にかけた大指揮者であるメンゲルベルクと同じオランダ人とはいえ、簡単に接することが出来たことには疑問が残った。
youzy

youzyの感想・評価

4.5
こういう映画には泣かされる
最後のイス持って最前列に座るシーンが素敵。
女性の成功をあんな風に応援できる男ってかっこいい
Akiko

Akikoの感想・評価

4.0
久々にこれぞ映画!というのを観た。
夢を自らの手で切り開いて、ひたすら実現に向かっていく主人公が魅力的で素敵だった。

恋愛模様や家族とのストーリーなどこれでもかと要素が詰まっていたが、描き方が上手く、綺麗だった。

指揮者としての苦悩や成長模様がもう少し描かれると、より深みが増したかなと少し物足りなさを感じた。

でも、やっぱり、夢を等身大で実現していく人の姿はカッコいい。
Trip

Tripの感想・評価

3.5
主役の彼女が魅力的。好きなこと、夢を諦めずに道を切り開いていく姿は、清々しくて美しい。ただ道は簡単なものではなく、最後の字幕にもあるように、名だたる交響楽団に専任の女性指揮者はまだいない、というのが現状。。
指揮者というものにもう少し焦点があたっていたらな、と思いました。指揮者のノウハウ的なところの描きが少なかった気がします。

ただ定期的にこう言う映画は見て行きたいと思いました。やっぱり勇気をもらえるしね。
ike555

ike555の感想・評価

3.9
2019/10/09
テアトル梅田
ucandoit

ucandoitの感想・評価

5.0
良質な音楽に包まれる幸せな2時間あまり。
この手の映画は劇場に限ります。
アメリカ、オランダ、ドイツの映像も美しい。

女性指揮者のパイオニアとなったアントニア・ブリコの実話に基づくお話。
オランダ映画です。
監督も主演3人もデータなし(Filmarks)。

出発点は1926年ニューヨーク。指揮者(The Conductorが原題)を目指す彼女は劇場で働いています。
オランダからの移民で貧しい家庭に育ちました。
そんな彼女ですが音楽愛が凄まじい。

演奏が始まる寸前になると気もそぞろ、ついには椅子を自分で持ち込んで最前列で鑑賞。当然追い出されてクビになります。

ここで彼女を追い出した御曹司がのちにエンディングで重要な役割を果たします。

強く、美しく才能のある女性です(クリスタン・デ・ブラーンというオランダの女優が熱演)。
ちょっと男顔ですがキラキラして魅力的な33歳。

アントニアはついには指揮者となり女性だけのオーケストラを持つに至ります。

女性の人権が顧みられず社会進出もままならない時代です。
増してや男社会の指揮者、そこで差別と戦いながら一歩一歩進むアントニア。

フェアな有名指揮者の薫陶を受け、様々な挫折を経験しながらついには世間やエレノア・ルーズベルトに認められるに至ります。
(ドイツ系の指揮者ですがアメリカ国家の演奏を拒み投獄された過去がある)。

しかしながら、エンドロールでは現在に至っても圧倒的に男性優位の指揮者社会に抗議をしているようでもあります。

当然セクハラ、パワハラ、なんでもありです。
貧しい養父母、出生の秘密、御曹司との儚い恋。
彼女をサポートし続けるドラッグバーのミュージシャンたち。
特に性同一障害だと最後にわかるロビンは最大の理解者でパトロンでした。

幼女の彼女を音楽の道に導くことになる密林の聖者シュヴァイツァー博士(オルガン奏者だったのか ー 更に神学者、哲学者でもあったマルチな人なのですね)。
バッハを始めとするヨーロッパのクラシック音楽たち、ガーシュイン、そして酒場のジャズ。
強く情熱的な主人公と支える優しい人たち。

心温まるひと時でした。
139分と少し長めの上映時間だが、長さを感じさせないくらい面白かった!

冒頭と最後、椅子を持ち出して最前で聴くシーンが個人的お気に入り。(ほんとにやったらマナー違反だけれど、そのへんはご愛嬌…)他にもコンマスのバイオリンぶんどって脅すシーンとか、ヘビースモーカー師匠の昔話とか印象的なシーン多々あり。

先駆者たちが戦った結果に今がある、昔は大変だったけれど現代は良い時代〜(雑だけれどこんな感じ…)みたいなパターンが多い気がするが、この映画は違った。最後のエンドロールのテロップでハッとさせられた。このメッセージが監督が1番伝えたかったことなのかな。静かな怒りを感じた。まだまだ途上…。
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