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恋の門のryodanのレビュー・感想・評価

恋の門(2004年製作の映画)
3.0
2015-07-04

松田龍平主演。
松尾スズキ監督作。
2004年制作。すごーくゆるーい作品ですが、クソ真面目に感想書きます。2000年代前半ってヲタ文化が勢いづいていった時代。「戦後サブカルチャー史」の宮沢章夫氏の言葉を借りれば、サブカルの終焉そしてヲタ文化が台頭していった時代。作品の時代背景も、ちょうどその空気感が盛り込まれていました。気の抜けた笑い、冷めた笑い、そんなのが流行ってました。そして映画界では、フィルム撮影ではなくデジタルで撮影した作品が多かった気がします。L・フォン・トリアーやM・マン、庵野秀明等々。フィルム撮影の様な、きっちり決まった画作りをせず、即興で回し続ける撮影方法。デジタルならではの粒子の細かい独特の風合い。予算的にも安価で、機動力のあるのがこの撮影の長所。今作もおそらくデジタルカメラで撮影されたと思います。夕日をバックにしてのキスシーンは印象的でした。とまぁ、書きましたが、純粋に楽しい作品でした。そうそうたるメンバーが出てきました。フレーム全体を目を凝らしていないと、あの人があの人が後ろにいたりして、もう大変(笑)。
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