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ブラック アンド ブルーのdaiのレビュー・感想・評価

ブラック アンド ブルー(2019年製作の映画)
3.5
原題はBlack and Blue

ブラックは黒人のことを指し、ブルーは警察官のことを指す。ナオミ・ハリス扮するウェストはアフガニスタンへ2回行ったことがある元軍人警察官。ウェストは地元へ戻ってきたのだが、そこは昔から貧困地域であり、黒人差別が酷い地域。黒人と警察官は常に対立しており、警察官の横暴がまかり通っている。ある日ウェストは麻薬課の警察官が黒人を射殺する場面に出くわす。彼女はそれを告発しようとするのだが、一転して黒人殺しの汚名を着させられる。

思っていたよりも社会派でシリアスな映画だった。

黒人にも関わらず警察官になったウェストに、白人の犬が、と侮蔑の言葉を浴びせる場面があったが、このシーンに全てが集約されているよう感じた。

黒人の同僚が言っていたが、黒人は小さい頃に警察官に絡まれたときの対応の仕方を親に習うそうだ。黒人は警察官から横暴な振る舞いを受けることは当たり前のものとして考えられているのだ。

昨今話題となっている白人警官の行きすぎた振る舞いによって黒人が亡くなった事件。これが普通のアメリカはやはりおかしいし、Black Lives Matter「黒人の命も重要」である。
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