イラストレーターのヴィクトルは
職と妻を失った 寂しげな初老の男。
哀れに思った息子が 彼にタイムトラベルをプレゼントします。
壮大なセットとキャスト達が演じる 疑似体験型エンターテイメント。
彼は1974年リヨンにて 運命の女性に出逢った日のトラベルを望みます。
あのキラキラしていた時代を思い出し 再現する事で
現在の寂れたヴィクトルの人生に
足りなかったものと活力が湧いてくる···
そんなお話でしたよ。
アグレッシブに浮気をする妻からしたら
ヴィクトルにイライラするのは分かる。
どんどん進みゆく妻と そこで立ち止まっているままの夫だもの。
「人生は短い」
妻から言われたこの言葉を体感できた
このタイムトラベルの贈り物は
ナイスプレゼントだよ 息子！
前を向いて人生を歩み続ける人にしたら
過去は過去なんだよね。
今を悲観して 愚痴ばかり言ってても
何もプラスにならない。
ならば 環境を変えてみると 良いスパイスになる。
高い旅費を払わなくてもね
人生を楽しむアイテムは あちこちに転がっているもの。
悲観的にならずに そんなヒントを与えてくれる
ウィットを交えたフランス映画らしい楽しげな作品でした。
