シュトルム凸映画鑑賞記録用改め

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェストのシュトルム凸映画鑑賞記録用改めのレビュー・感想・評価

4.1
別邦題「ウェスタン」。なかなかアマゾンプライムで見放題にならないなあと待ち続けていたら、思いがけず劇場上映とのことで、一時間年休取って駆けつけました。「続・夕陽のガンマン」っぽさが多少感じられる三つ巴対決、セルジオ・レオーネ作品らしく、悪役に味があり時として主役を食う存在感はこの作品でもそうでした。ヘンリー・フォンダが悪党なのに一番心に残る。若き日の因縁の回想シーンで、ヘンリー・フォンダが主人公を見詰める視線の虚無感、サイコパス感。モリコーネの音楽も俄然、場を盛り上げる。ラストシーンで、雲霞のごとく押し寄せる、鉄道に乗った大衆の群れ。主人公は物言わぬ友を連れ、独り去っていく。七人の侍ではないが、結局勝ったのは無法者のガンスリンガーではなく、名もなき大衆だったということか。そう思うと、何だか胸が熱くなりました。