生き様が音を奏でるおはなし。
映画史上最も偉大なオープニングと言われているのを聞き、ムビチケも買って期待値MAX。
迎えたオープニング、まさにその通りだった。
男の表情が一つ一つの音を生み、一つ一つの音が途切れることの無い緊張感を生む。
唾すらも飲み込むことを許されない待ち時間も終わり、ついにムビチケにもポスターにも描かれているあの場面がやってきた。
その構図は鑑賞前にいくらでも見てきたわけだが、スクリーンで見ると全く違った。
いや全く同じなのだが、全く違うのだ。
観る前には「かっこいい」と思っていたこの場面に、痺れた。
とても「かっこいい」なんてものじゃない、体が動かなくなったのだ。
圧倒的な始まりこそ終わっても、この映画は短編映画ではない。
一瞬の小休止を挟め、次なる戦いへ続く。
だがこれ以上はあまり語らないでおこう。
その役は、未来湧く地に吹く弔いの風が、十分に担っているのだから。