LoveAnimal14

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェストのLoveAnimal14のレビュー・感想・評価

4.1
こんなにも心の底から渇望して西部劇を観たのは、きっと初めてのことかもしれない。
ちょっとした理由は2つ程あって、1つはタイトルに「Once Upon…」の文字があり、最近すごく興奮させてもらった「ワンハリ」と何か通じるものを感じたから。もう1つは、「ブーベの恋人」で一目惚れしたクラウディア・カルディナーレが出演してるというまあまあ不純な動機ゆえに💦

今まで西部劇といえば、「BTTF 3」や「インディ・ジョーンズ 最期の聖戦」のリヴァー・フェニックス出演シーンなど、そういった類のものか…たまたまテレビで放送されてた西部劇を、ながら見した程度の記憶しかない。
だから今回こんなに真剣に、西部劇に向き合う自分がなんとも新鮮でした。フィルマの住人になっていなければ、きっとこういうこともなかったような気がします。みなさんのレビューを拝見したり情報を知ることで、ちょっと観てみようかな…って思うわけですからホント感謝です!無意識に避けてきていたジャンルの"西部劇" 今回がっつり鑑賞してみて、果たしてどうだったのか?答えは……もうね、完全にやられてしまいました。ノックアウトです💦

セルジオ・レオーネ監督、エンニオ・モリコーネの音楽…素晴らしすぎ。言うても、他の西部劇をよく知らないので比較も出来ないし、レオーネやらモリコーネやら詳しくもないし、洒落たことはなんにも書けないけど…ただただ感動しました。食べてみたら、とんでもなく美味しかったみたいなことです(笑)
なんだろな…「ワンハリ」観たときと少し似たような興奮をおぼえましたよ。説明は難しいけど💦
ストーリーには触れませんが、ボクのハートはチャールズ・ブロンソンのカッコよさに撃ち抜かれました。正直、マンダムのCMのおじさんくらいの印象しかなかったけど、マジでヤバイ。特別ハンサムなわけでもないけど、すごく魅力的だった。顔がアップになるシーンが多いんだけど、刻まれた深いシワのひとつひとつまでもに、しびれちまいました(笑)そのカッコよさに「う〜ん、マンダム」と言いたくなったのは言うまでもありません。
列車が走り去ったあとにハーモニカを吹きながら登場する最初のシーン…神✨
しかし、もしこれがリコーダーやマラカスだったらただのコントになるんでしょうね。ハーモニカだから絵になる。あ!もちろん、このハーモニカにはちゃんと意味があるんですけどね。

悪役のヘンリー・フォンダ。歳をとった阿部寛みたいな顔してます。だけど、ブルーの瞳がとっても綺麗なのが印象的でした。
それから、シャイアン(ジェイソン・ロバーズ)。なんやかんやで、いい奴だった。緊迫する中で、ほっこりと癒し効果を生んでたような気がします。シャイアンみたいな人が職場にいたら、ちょいちょい一緒に飲みに行きたいなって思いました(笑)
そして、そしてお目当てだったクラウディア・カルディナーレ♡「ブーベの恋人」から5年後です、これ。ブーベのときはショート(ウルフカット?)だったけど、ここではクルクル巻き髪ロングでずいぶんと印象が違ってましたが、やっぱり美しい✨なんだかいろんな意味で輪郭のハッキリとした女優さんだなぁ〜って思う。そもそも名前からして美しいですもん。クラウディア・カルディナーレ…いい響き♡

そんなお目当てだったクラウディアさんの印象が霞むくらい男臭さMAXの、この西部大活劇。ヒゲおじさんたちの顔のアップの祭典…もう、ギラギラしてる。でも、ぜんぜんイヤじゃない💦モリコーネの音楽が全編を素敵に彩ってるのが、ホント心地よい♬カメラワークのなんたるかなんて知らないけど…見事な映像美✨どこまでも広がる青い空、匂いが立ち込める程の砂埃、息を飲む決闘、そしてキャストたちの豊かな表情…どれもが素晴らしくて見とれてしまいました。

タランティーノがレオーネに影響を受けているのが手に取るようにわかります。映画って常に進化してきたと思うし、今までにないものを生みだすチカラってのも、すごく素晴らしいことだと思います。だけど、タランティーノみたいに過去の良質な遺産を自分のフィルターを通して再構築する…しかも、そこに愛やリスペクトを最大限に込めて映画を作るっていうのも本当に素敵なことだと、あらためて感じました。

西部劇…困ったことに、大好きになってしまいました💦どうやら、色んなものを観てみたい気持ちの導火線に火が点いてしまったようです。

「ワンハリ」からの「ワンウエ」。これもまた出会いが出会いを生むパターンなのでしょう。
もう…これだから映画はやめられない😊
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