和

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェストの和のレビュー・感想・評価

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昔々、この作品を父上と見た時に序盤から長々としたカットの連続に思わず無駄と吐き捨ててしまった…
そんな少年もいつか青年となって、映画館で観れることに喜びを感じながら父上に前売りをプレゼントするくらいになっていた。

長尺のオープニングを終え、主人公からゆっくりと上空へとセットにカメラが向きモリコーネの壮大な曲が流れるシーンで至福の時間になると確信してしまった。

長々と解説なんてできるほどではないが、西部劇が終焉を迎える時期に先人たちのラブコールを作品としてまとめあげ、多ジャンルの監督たちに多大な影響を及ぼしたという事実に映画好きとして熱くならざるを得ない。

きっと、この先で映画館で見ることが難しくなるであろう本作をしっかりと映画館で見るという体験ができたことが嬉しい限り。
滲み出る人間味と、映像から香る汗と泥と木の香り。これが西部劇の一完成形であるのは間違いない。

多くの人に足を運んでほしい作品ですね。
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