KengoTerazono

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェストのKengoTerazonoのレビュー・感想・評価

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これは表情のドキュメンタリーだ。彼等の彫りの深い顔面には、言葉以上の情報量が詰まっている。

そして、レオーネは焦らしの天才だ。ワンカットでジリジリ責めるだけではなく、モンタージュでもなおのことジリジリ責める。
時間を伸ばすことも縮めることもできる映画というメディアだからこそ出来る術だな。と思う。

映画の余白がすごくいい。詰めるところを濃密にみせ、見せない方がインパクトに残るまたは余韻が残る所はバサリと切り落とす。ただし何が起こったのかは分かる。

撃ち合いには作法がある。
どこか日本の時代劇と通づるところがある。

一人一人が人間らしい憎しみを抱いている。言葉なくしてここまで魅せられるのか、凄いとしか言えない。この魅力を語り尽くせないのも一重に私が勉強不足であるということですね。
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