さっぺー

愛なき森で叫べのさっぺーのレビュー・感想・評価

愛なき森で叫べ(2019年製作の映画)
1.1
人間の本質が全く分かってないなと感じる作品だった。冷たい熱帯魚もそうだったが、この監督の作品はとにかく浅いし、「俺は人間の本質がわかっているんだぞ」という傲慢さが滲み出ている。

人間はそんなに簡単に悪に染まる存在ではない。この映画の中でも、どんな風に詐欺師に心を乗っ取られていくのか、その心情の変化が殆ど描かれていなかった。誰しもがテレビの事件ものを扱ったバラエティーなどで見たことがあるレベルの内容に、過度な暴力を加えて、あたかも深い映画のように見せているだけに思えた。マインドコントロールされていく過程をもっと内面から描くべきなのに、それができないから暴力でごまかしいているだけだ。韓国映画のほうが何倍も人間の本質や醜い部分をきちんと描けている。浅すぎてくそつまらなかった。
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