ミナカ

楽園の瑕(きず)のミナカのレビュー・感想・評価

楽園の瑕(きず)(1994年製作の映画)
3.8
例えるならウォンカーウァイがお膳立てした香港版ハードボイルドウェスタン、といったところか。

初見は登場人物の立ち位置がややこしすぎて意味不明。その日のうちにリベンジし、なんとか8割方理解できました💦wiki必須です。

根底には不器用な愛が根付いていて、砂漠に隠遁する殺し屋を中心に個性的なキャストが訪れ、ストーリーが展開していく。

とにかく映像が綺麗。平衡感覚を無視したカメラワークに、砂漠の荒涼感を際立たせるコントラストが相まって、安心のウォンカーウァイ作品となっています。

バトルはまるで点描のようなコマ送りで撮られていて、 アーティーかつエロさも感じられる。

とにかくこの映画、キャストが豪華すぎてそれだけで勝ちです。こんだけの美男美女が勢揃いし、ため息が漏れるほどの情緒ある演技を披露するのだから、難解なストーリーはどこ吹く風にさえなっちゃう。

深いのか?深くないのか?はたまた意味や意図の有無は?あくまで感覚的な芸術家/ウォンカーウァイの才能がダダ漏れしている作品と感じました。
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