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ガリーボーイのfieldのレビュー・感想・評価

ガリーボーイ(2018年製作の映画)
3.6
音楽の多さとパフォーマンス、やはりスクリーンで観るべきだったな。

ムスリムでスラム育ちの学生ムラド、ファーストルックでランビールだとアングラ感は弱いかなと思ったけどステージでは様になってた。スラムの中でも貧困の度合いは違うのだろうがムスリムの就職難だったり経済・宗教・階級、保守的な思想など肌で感じる壁、その鬱憤を晴らす唯一の方法がラップだったという事か。
父親の現実目線も間違いでは無いが若者には窮屈だったろうな、夢を抱くようになったら尚更。
生き方に恋愛、友情が程よく入っててテンポ良く観れた。バトルの練習だったり絶えず音楽が流れていたせいもある。

恋愛ではプロデューサー役のケクランが大人しめだったか、ミステリアスな雰囲気が良く合う。
医大生サフィナ、アーリアの変化を感じ取り時に大きく揺れる演技は良かった。演技も細かいし、嫉妬に燃え攻撃的な設定が似合う。

面倒見いい先輩ラッパーのシェールは勿論、悪友モインも何だかんだでいい奴、友人と詩の才能に恵まれた路地裏生まれガリーボーイが舞台に立つまでのサクセスストーリー。再現度の高いスラムの大掛かりなセットで行うPVの撮影は格好良いし、どのショットも色味含めて様になってる。
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