えんどぅー

最初の晩餐のえんどぅーのレビュー・感想・評価

最初の晩餐(2019年製作の映画)
4.8
どれだけ一緒にいても分からないことだらけ。そしてなにより煩わしいもの、家族。
一貫して家族って何?という問いを投げかけてくるけれど、それに正しい答えなんて存在しない。
家族って、一番距離が近い赤の他人なのかもしれないと思った。一緒の家に住んで、一緒に生活して、一緒に食卓を囲むことで、家族っていう共同体が形作られていくわけだけど、多くの時間を共にすること=なんでも分かるようになることではないんだな。そりゃそうか、自分だって隠してることの方が多いし、多分。
でも一度はバラバラになった関係を誰かとの思い出の料理をきっかけに修復できるのは、家族ゆえだなとも思った

あと役者陣が子役含め素晴らし過ぎる。非の打ち所がない。全編静かに展開するのにずーっと画面に釘付け。特に斉藤由貴にずっと魅了されてた。なんか今まで素っ頓狂な役柄のイメージしかなかったけど、この斉藤由貴はなんていうか、血の繋がらない母になる不安や葛藤、それでも何とか夫と子供たちに寄り添おうとする優しさと厳しさが滲み出てて、いい意味で何度もため息が出そうになった、、、ほんと凄い

終わり方も最高。ほんとに観てよかった🙆帰りは松屋ですき焼き御膳を食べて帰りました
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