藍住

最初の晩餐の藍住のネタバレレビュー・内容・結末

最初の晩餐(2019年製作の映画)
1.0

このレビューはネタバレを含みます

家族の形って血の繋がりとかそんなんじゃなくて、血が繋がっていてもいなくてもちゃんと家族になれるよねー的なことを言いたかったんだろうが、家族になる前の前提に略奪愛があるのは違うだろと言いたい。
後いい加減そういう役に斉藤由貴を使うのをやめろ。

家族は煩わしい。
でも、しょうがない。
家族とは何か、なんて誰も上手く説明できないんだから。
だから略奪愛も受け入れろと?
略奪愛から始まった家族の在り方も肯定しろと?
わかんねーなー全然わかんねーよ。
誰かがそのことに関して全責任を取ったとしても、子供が傷ついたことの代わりにはならないんだよ。
この映画の父親と母親はお互いが好きだったからそれで良かったのだろうが、あの日、あの瞬間から、子供はそれを一生背負って生きて行くことを忘れるな。


いつになったら女が当然のようにご飯作って配膳すること、弁当作るのは母親の仕事と言って手伝いもしない男の子とそれが当然じゃんという女の子、女の子に可愛くなったねーという親戚のおじさん、馴れ馴れしく肩をポンポンする親戚のおじさんが一切描写されない邦画が作られるんだろう。
母親が不在で弁当作る人いないならお前が作れば?って話だし、母の不在により晩飯準備する人がいないから父親娘息子が台所に立つのがなんかいい感じに描かれてるけど、それなら最初から全員が台所に立って全員が配膳すれば?????

この映画の唯一の良心は染谷将太演じる次男だったかな。
親戚のおじさんが「俺は最初から(君達の両親の再婚を)心配してた」って言ってたのに対して「は?????そんなん東京だと普通だし」って返したり、その親戚のおじさんが「年長者に向かってなんだその口の利き方は!」ってブチギレられた時、は?お前こそこういう時だけ集まって家族ヅラしやがってみたいな感じでブチギレ返してたところかな。
まあ、前者の親戚のおじさんの言い分は「連れ語同士で再婚して」って前提があるから次男の言い返した言葉のニュアンスも違うんだけどね。
親戚との付き合い煩わしいってブチギレてるのは良かった。
藍住

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