松井の天井直撃ホームラン

グッドライアー 偽りのゲームの松井の天井直撃ホームランのレビュー・感想・評価

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☆☆☆★★★

《神と交わす秘密の共有》

簡単に。

最高に下衆なイアン・マッケランが思う存分に楽しめます。その一挙手一投足に惹きつけられる1時間半!

しかし…。

ここから始まるは、それまでに。弓矢の弓を、極限まで引きに引く程の演技力で控えめに演じていたヘレン・ミレンの真骨頂が大爆発。
もう、この2人の演技合戦を心底堪能させて貰いました。

ただ、残念だったのは。ミステリーとして、イアン・マッケランの目線から作品を描けば描く程に。誰が見ても、「あ?コレ、絶対に最後は立場が逆転してしまうんじゃないの〜!」…と、観客側に思われてしまう辺りでしょうか。
少しでもそう思われたならば、もう観客側からすると〝そこ〟にしか興味が湧かなくなってしまいますからねえ〜(´-`)

監督は、ここ数年は『ドリームガールズ』や『グレイテスト・ショーマン』で高い評価を受けたビル・コンドンですが。元々は『F/X 2』の脚本や、『ゴッド・アンド・モンスター』でアカデミー脚色賞を受けたりと。ミステリーとしての題材を、きっちりと描く下地はしっかりとしており。今後も多くのミステリー系の作品で重宝されそうな予感がします。(ミュージカル関連の作品はそう多くは製作されないでしょうから)

げに恐ろしくは女の怨念なり〜!

♬◯子の◯◯ー◯〝♬…って、◯子じゃあなかったけど(。-_-。)

〝本を焼く者は、いずれ人を焼く様になる〟

2020年2月11日 イオンシネマ板橋/スクリーン4