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死刑台のエレベーターのNのレビュー・感想・評価

死刑台のエレベーター(1958年製作の映画)
3.8
愛してるのアップからはじまる。
あんなにも強く想い合っている2人なのに劇中決して交わることがなかったとラストシーンでハッとした。
57年当時だったから作ることのできた映画だと思う。携帯もなければ、監視カメラも、エレベーターの非常ボタンも無い。無いからこそ成立するミステリーという感じで面白かったな。
ヒロインがかっこいい映画も当時としては珍しかったのでは。ヒロインが動きまわり救うシチュエーション。
彷徨う彼女とじっとしている彼の対比だったり、特権階級と庶民よりもきっと下層にいる男女の対比だったり。
色々な場所は映っていながら狭く箱庭的なのも不思議だったな。
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