クシーくん

死刑台のエレベーターのクシーくんのレビュー・感想・評価

死刑台のエレベーター(1958年製作の映画)
4.0
夜の街を彷徨うジャンヌ・モロー。バックグラウンドに流れるマイルス・デイヴィスのジャズ。ダウナー&メロウ。最高か。
モノクロなのに夜景が、そして朝焼けのパリが美しく撮れている。これだけでも観る価値はある。

「死刑台〜」のタイトルから想像するような内容では全然なかったな。所謂倒叙物のちょっと変わり種か?ミステリとしてはさして興奮する内容ではない。ラストシーンでジャンヌ・モローが語る独白はとても良い。

チンピラ少年が短慮でどうしようもないバカのために主人公タベルニエの計画が狂っていくのがもどかしい。丁度同じ倒叙物のコロンボで段々犯人側を応援したくなるのと同じ心境。等しく犯罪なのにね。
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