Dumbo

アルプススタンドのはしの方のDumboのレビュー・感想・評価

4.0
“しょーがない…”
人生にはそう言いたくなる場面が山ほどある…
それは、若い時でも、
ある程度歳を重ねた今でも同じ…

だけどこの言葉、
どうしようもない現実にぶつかった時に、
自分の気持ちに折り合いをつけて
自分を納得させるために言うのはいいけど、
人に対して言うのは注意が必要…
私も昔、夫に言われたこの言葉を思い出し、
この映画を観ていて
その“しょーがない”というセリフに
だんだん苦しくなってきたところに、
宮下さんの「しょーがないって言わないで!」
で救われた。
“しょーがない”って自分では思っていても、
人に言われたくはない時だってある…


この作品…
劇場公開してた時には、
高校生の青春キラキラ物だと
勝手に思っていたので、スルーしてましたが、
フォロワーさんたちのレビューを読んで、
これは私は共感できるような気がする…
やっぱり観たいなぁ、と思った時には
もう近くで上映終わってて😭
レンタル始まったら観たいと思ってました。


たしかによかった!
地味だけど、とても好みの映画でした。
高校生(と先生一人)しか出てこない映画で、
原作は兵庫県立東播磨高校の
演劇部の顧問の先生らしいです。
だからこれは今の高校生のリアルな姿、
そしてリアルな気持ち…
だけど若くない私でも
こんなに共感できるという事は、
人の本質はそんなに変わらない…
あまり成長しない…ってことでしょうか?笑

夏の高校野球の一回戦、
アルプススタンドのはじっこに
イヤイヤ応援に来ていた4人の高校生。
キラキラな青春とは縁が無さそうな
いろいろ拗らせてるこの子たち…

ほとんどがこの4人の会話だけで
できていて、
ほとんどがこの観客席の端っこの場所だけで
できている映画。
野球の試合は一切映りません💦


きっと、今も昔もこういう高校生
いっぱいいると思う。
…というか、こんな高校生がほとんどなのかも。

わかる…すごいわかる…
私の高校時代も、いろいろ拗らせてたなぁ…
成績も普通で、
モテるわけでもなかったし、
地味な女子グループに所属。
好きな人にも何も言えず、
話しかける事もできなかった。
部活にも入っていたけど、それほど熱中できず…
すべてが中途半端で…
私も心の中で諦めて、
いつも「しょーがない」って言っていたかも…

でも…中にはいましたね…
勉強も恋愛も部活も!の
「進研ゼミじゃん!」
て言いたくなるキラキラな人たちも。

それにしても、演劇部の二人、
野球のルールあんなに知らない女子も
いるんだ💦
私はかなり野球には詳しいです。
私が高校生の時は、
ちょうど清原、桑田の時代で…
私は桑田さんが好きで、
テレビで高校野球はよく観てました。

息子たちが小さい頃は
息子たちが阪神ファンだったので、
一緒にプロ野球も観るようになり、
そのうちある阪神のピッチャーに夢中になり、
息子たちと甲子園に野球観戦にも行きました。
今はあまり野球は観ないけど、
今でもそのピッチャーは好きで…
でもオリックスに行っちゃったから、
今年はオリックスを応援しようかな笑💦
(プロ野球に詳しい方は誰が“推し”だかわかりましたよね?)


“やっぱ端っこが落ち着くな!”
に激しく共感しました。
私も端っこが好きです…笑

そして、
“人生は送りバント”も!

送りバントはとっても大切!
自分は塁には出られないことは分かっていて、
表舞台に出なくても、チームに貢献する、
バント職人みたいな選手たまにいるけど、
私はそういう人が好き。
華やかじゃなくても、そんな生き方をする人が
私は好きです。


こんなゆるゆるな映画のラストって、
いったいどうなるの?って思ったけど、
やっぱりゆるゆるな感じなんだけど…
ああ、よかったな…と思えるような、
とってもいいラストでした!







ここからは映画と関係ないので、
映画のレビューを目的に読んでくださった方は
すみません💦スルーしてください。

『ウエストサイド物語』のレビューで、レビューお休み宣言をしてから、1か月がたちました。
母は、なんとか命は助かりましたが、今も半身麻痺で動くことも出来ず、しゃべることも口から食べる事も出来ません。
これからリハビリですが、まず飲み込むことや声を出すためのリハビリからです。
コロナ対策で面会禁止なので、会って励ますことも、手を握って大丈夫と言うこともできません。
一人で辛いリハビリに臨む母の事を思うと本当に辛いです。
この1か月、ここでたくさんの方からあたたかいコメントをいただいたり、フォロワーさんのレビューを読みに行かせていただく事で、どれだけ元気をいただき、どれだけ救われたか…
本当にありがとうございました。
コメントのお返事、いつも遅くてすみません🙏
いつも気長に待ってくださってありがとうございます。
“映画好きに悪い人はいない”は真実だと確信しました!

まだレビュー再開とは言えないのですが、とにかくレビューを書いて、ここでお礼が言いたくて。
今までもかなりゆっくりペースでしたが、これからはもっとゆっくりペースになりそうですが…細々とFilmarksは続けていきたいです。
これからもよろしくお願いします。
Dumbo

Dumbo