野球のルールを全く知らない演劇部女子高生が微笑ましい。
野球のルールに詳しい私は全てに答えられる自信がある。
甲子園一回戦でのグランドで野球の試合が繰り広げられてる時に、応援席のスタンドでは様々な感情が入り交じる展開がまぶしかった。
野球を知らない彼女たちは、野球のポジションに外野は目立たないし必要なのか？という疑問や、野球を知っている人なら普通に理解できる事が全く理解できてない温度差がまた面白い。
元野球部と演劇部、成績優秀女子で織り成すヒューマンドラマは名言の連続だ。
その中の一つが『人生は送りバント』という言葉があり、自分は主役になれなくても他の人の活躍を望むこと。
野球というスポーツはほんとに我慢のスポーツで、打ちたいのにバントのサインを出されたり、監督の指示の下、自分の感情を時には押さえなければならない。目立つのはほぼピッチャーであり、左利きのポジションは限られているし(左利きの私だから理解できる苦しみ)、試合にすら出られないこともある。
思い通りにいかない感情や、しょうがないとあきらめようとする気持ち、もっといけるかもしれないと思う希望、いろんな気持ちがある中で気持ちを一つに応援できる高校野球はほんとにドラマチックで面白い。
ピッチャーの投げる球すべてにドラマがあるし、熱闘甲子園で涙する姿に私もいつも泣いてしまう。
たとえバントのサインが出されても9人全員が打席に立てて、バッターボックスに入る時は全員が主役になれる野球はやっぱり最高だ。
夏のこの季節にピッタリの映画でした。
