このレビューはネタバレを含みます
こんなシチュエーションムービーあったんですね!
最初は正直、頼むからグラウンド側を見せてくれと思ってたけど少しずつ慣れました。
試合の様子を一切見せない、ということは、実際のロケでもおそらく選手役の配置はしてないのでしょう。エキストラ経験のある自分から言わせると(この作品には関わってません、念のため)、そんな中の撮影はとても大変だったと想像できます。
だって普通は、視覚的に見てシーンを理解してから役柄を演じるわけで、それがないとなると助監督さんなどがすべて今の状況を説明する必要があるわけです。
しっかりしないと、応援しているみなさんのいい画が撮れないし、なんやかんやで難しいわけです。そういう意味でもおつかれさまという思いですね。
実は、自分がリアルに高校生だったとき、運良く?センバツ甲子園の応援に行ける機会があったのを思い出しました。どんなに逆境でも、腹から声を出して全力で応援する姿勢、大事ですね。言葉だったり、エネルギーは本当に届くものです。
ストーリーは、あんまり野球のルールには詳しくない応援席の4人、たまたまちょっと近くに座ってそれぞれ観ていたところから始まりました。そこから彼女たちの過去エピソードが時々挟まり、高校生活でいろいろあったことが少しずつ明らかにされます。
「どうせダメだ」とか、「無駄だ」などと後ろ向きな言葉が出てきますが、応援していくうちに少しずつ「それでもやっぱり前向きになろう」と気づいていく。そして最後にはあと一歩、のところまで追いつきます。
試合には結局負けてしまうのだけど、全力をぶつけたので後悔はありません。
スカッとするいい映画でした。