kazata

アルプススタンドのはしの方のkazataのレビュー・感想・評価

3.5
エロ系Vシネ映画を撮り続けてきた城定秀夫監督は「今こそ非エロの青春映画を撮るべきだ!」と兼ねてから思っていたから、本作の監督抜擢はナイス判断!ってわけで期待値高めに鑑賞しましたが……期待通り面白かったです。

どうしてもグラウンドを映すことができない制約(=物語のテーマ的にもそれが重要!!)があるから、画面的に単調で面白みのない絵になってしまうのは仕方ないんだけど、、、段々と距離感が縮まっていく工夫とか、各キャラのオフビートな会話劇とか、思わず見ていて表情がニヤケちゃう所もたくさんありました。
(『セトウツミ』とか好きな人はたまらないんじゃないかな…)

個人的に演劇みが強い作品(元々が舞台作品だし…)は苦手だけども、「映画好きな人は(もちろん自分も含めて)どーせアルプススタンドのはしの方にいるんだから(偏見)、そりゃ刺さるよね!」ってわけです。
(あまりにも説明的な台詞回しがあるところは苦笑いになっちゃったけれど…宮下さん→久住さんの件はやられましたね!)
(グローブの件もさり気ないけど熱くなるいい演出!!)

自分に自信が無ければ誰かを応援することなんてできないだろうし、他人を応援できない人は誰からも応援されない、ってことよね。

そして何より本作で描かれている"コロナ禍で失われてしまった日常風景の尊さ"こそに胸打たれました!